大切に育てられた野菜を余す事なく使った料理。
西山晴紀さん
『nord』シェフ。
名古屋調理師専門学校卒業後、22歳まで名古屋市にあるフレンチレストランで働く。地元である菰野町に帰郷し、『上木食堂』でアルバイトをする。父が経営するフランス料理店で1年働き25歳で新店舗をオープンする。
三重で出会った仲間たち
まずは『nord』を始めたキッカケを教えてください。
24歳のときに『上木食堂』の松本さん、『八風農園』の風さんと出会ったことが大きいですね。仕事を始めてから、初めて出会ったタイプの方々でした。お二人と1年近く働かせていただく中で、仕事に向き合う真面目な姿勢や、一生懸命さに惹かれ、なによりも、お二人と働く毎日にワクワクする自分がいました。このワクワクをお客様にも伝えたく、『nord』オープンを心に決めました。本当に心から信用できる上司・仲間が出来たことがここにいる理由です。
また、菰野という町で生まれ育ち、都会よりも自然が多い土地の方が好きだったため、いなべの自然豊かで穏やかな雰囲気も決め手の一つです。名古屋で過ごした事もありましたが、やはり地元が一番ですね。
フランス料理の魅力は、どこにありますか?
フランス料理といっても様々な形態があり、レストランやビストロ、ブラッスリーなど、色々なシチュエーションに使い分けできるところが魅力だと思います。『nord』は、レストランとしてちょっと特別な日に、ビストロとして友人や家族と気軽に、またブラッスリーの様にカフェバーとして一杯ひっかけに、お客様の色々なシーンに合わせて利用してもらえるようにしています。
また、フランス料理は、素材全てを美味しく食べることができる調理法がたくさんあります。そういったところもフランス料理の魅力だと思います。『nord』では、自社農園の『八風農園』の野菜だけを使っているので〝大切に育てられた野菜たちを無駄なく使える〟というところは、フランス料理を手がけていてすごく良かったなと思います。
採れたての野菜の美味しさを、お客様にも伝えたい。
西山シェフは仕事をしている時、どこにこだわっていますか?
〝出来立て〟の料理を提供することです。松風カンパニーでは、2ヶ月に一度〝畑の日〟といって、会社のみんなが『八風農園』に集まって農作業をする日があります。その時、八風農園兼松風カンパニー社長の風さんから、「美味しいから食べてみて」と言われ、旬の野菜をその場でかぶりつく事があるのですが、やはり採れたての野菜は感動するほど本当に美味しいです!!この感動をお客様にも伝えたくて、朝出勤して一番に八風農園から届いた野菜や仕入れた食材で、その都度メニューを決めることをルールにしています。
最後に、松風カンパニーの一員としての自分の役割を教えてください。
松風カンパニーの美味しい食材やワクワクを、料理を通じてお客様に届ける事です。
松風カンパニーは『nord』の他、『八風農園』、『フライベッカーサヤ』、『上木食堂』、『岩田商店gallery』があります。『八風農園』でさまざまな野菜や小麦などが作られ、その小麦で『フライベッカーサヤ』がドイツパンを作り、『nord』でその野菜を使ってドイツパンに合う料理を提供しています。生産者である農園やパン屋と、それを食べるお客様、その間を繋ぐのが私の役割であると思っています。〝美味しい〟というお客様の声を生み出し、またそれを生産者に伝えるという良い循環を作るべく日々奮闘しています。
INFORMATION
nord
月〜金 ランチ 11:30-15:00、ディナー 17:30-22:00
土日・祝 11:30-22:00(14:00〜17:30は喫茶のみ)
火曜・水曜定休
0594-88-5188 ご予約は お電話のみ
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