三重県で活動する社会人スポーツクラブチームをJoinfo magがご紹介。Joinfo STAFFが独断と偏見でチームの良さを好き勝手に描く。今号では、四日市で活動するフットサルチームへカメラを入れた。働く大人たちがプライベートで大汗をかいているところ、必見。

File.03 フットサル / NASPA四日市

四日市市で活動する社会人フットサルクラブチーム。2005年に施設チームとして発足。選手21名、マネージャー2名で構成されており、全選手が働きながら活動している。練習は毎週火・金曜日の22時から24時に行う。2時間という短い時間の中で集中し、濃い練習内容をこなす。三重県リーグに所属し、2008年には東海リーグに昇格する。2011年には東海二部リーグを勝ち抜き東海一部リーグへ。2024年現在まで14年間一部リーグに所属している。
チームのコンセプトは、攻撃守備共にアグレッシブなフットサル。個もチームも仕掛けて点を取る。「For the team」をスローガンに、全国大会出場に向けてNASPA四日市のために自分が役立てることを考え、常に全力で挑む。また、大人と子ども向けのフットサルクリニックを開催するなど、選手・クラブのファンになってもらうための活動に力を入れ、地元から愛される社会人フットサルチームとして尽力している。
チームロゴは、「地域の誇りに 地域を誇りに」をコンセプトに、地域密着型スポーツチームを創り上げ、NASPAフットサルコートの所在地である智積町のコイをシンボルマークとしている。

三重県を象徴する フットサルチームを目指す

大立目 健太(おおたちめ けんた)

小学校教諭

32歳。フットサルを19歳から始める。
ポジションはFixo(フィクソ)。3年前からNASPA四日市の代表を務める。

NASPA四日市には、とにかく攻撃が大好きな選手が多く在籍している。2023年東海リーグでは、9試合で49得点。1試合の平均得点は5.4点という、東海リーグでダントツ一位の戦績である(それでなぜ優勝できない)。また、23年シーズンはNASPA四日市の2人が得点王を受賞。東海一部リーグではチーム最年長の石井佑一、地域チャンピオンズリーグでは森翔真が得点王に輝く。(それでなぜ優勝できない)。
一昔前のNASPA四日市は、毎年東海一部リーグに残留することが目標であるくらいのチームであった。残留をかけた試合を経験したことのある選手は年々減り、新しいメンバーは強いNASPA四日市しか知らない。全国大会を目指すチームになっても、「地域を誇りに 地域の誇りに」を合言葉にひたすら頑張っている。2024年シーズンからは、縁の下の力持ちとして長年チームを支えてきた北村恭佑が選手兼監督となる。とてもチーム仲が良く、いつも笑いがあり賑やかな雰囲気で練習している。「三重といえば、NASPA四日市」といわれるチーム、地元の方々に応援されるチームであり続けたい。

ーーーーFUTSAL RULE ーーーー

ー フットサルのルール ー

フットサルはそれぞれキーパーを含めた5名ずつのプレーヤーからなる2チームによってプレーされる。試合時間は20分間の2ピリオド。ボールがコート外へ出ることや、ファウルがあった場合は時計が止められる。ポジションはサッカーで言うGKを「ゴレイロ(GOLEIRO)」、DFを「フィクソ(FIXO)」、MFを「アラ(ALA)」、FWは「ピヴォ(PIVO)」と呼んでいる。フットサルでは一般的なサッカーボールよりも一回り小さい四号球のローバウンドボールを使用する。いつでも、何度でも選手の交代が可能。ボールを脚で蹴り相手ゴールへ入れると1点となる。試合終了時点で得点の多いほうが勝ちとなる。

北村 恭佑(きたむら きょうすけ)
32歳。三重県立津工業高等学校出身。22歳からフットサルを始める。ポジションはALA(アラ)。JSR株式会社四日市工場 技術職。会社にジムがあるため、昼休みに筋トレをすることが生き甲斐。

選手兼監督を担う。有り余るほどの体力を持ち、交代せずコートに永遠と立っていたいタイプ。奪われることのないドリブルとパスで相手を翻弄する。しかし、シュート力の無さはチーム1を争う。とにかく入らない。故にシュート練習は嫌いである。フットサルという競技において最も重要であるシュートは圧倒的に苦手であるが、その他のプレーは卒なくこなす自信があるそう。普段は静かで真面目な爽やかパパであるが、かなりの負けず嫌いで、積極的でガツガツとしたプレーを魅せる。積極的にガツガツとイエローカードを2枚集め、退場することも。スタミナを8割以上残したまま、コートと言わず会場からも出てしまう。平日の22時から練習を開始するNASPA四日市。深夜でも、きちんと集まって練習しているフットサルバカたちが大好き、と密かに思っている。

森 翔真(もり しょうま)
24歳。三重県立四日市中央工業高等学校出身。高校3年生からフットサルを始める。ポジションはALA(アラ)。日本アエロジル株式会社勤務。人間関係が良く、休みも取りやすいという最高な会社で働くことができて、Happyである。

2023年地域チャンピオンズリーグでの得点王に輝く。スピードが持ち味で、足元での小細工は天下一品。ディフェンスは苦手であるが、ドリブル、パス、シュートなどなんでも得意。さらに、高く跳ぶことも得意で、暇があれば跳んでいるそう。得意なことが多く、プレー中には良い波にも乗るが、調子にも乗りがち。自身のジャンプで会場が沸いた時には、ここぞとばかりに調子に乗る。オフェンスで相手を完璧に抜き切った時の爽快感はたまらなく、とにかくゴールに貪欲。目の前に相手がいてもお構い無し。選手兼監督である北村の戦術指示などは関係無し。持ち前の人懐っこさで戦術無視もお咎め無しの3ステップである。NASPA四日市は仲が良く、このチームで全国を制覇したいと思っているが、18番がうるさいので、それだけはどうにかしてほしいと常々思っている(怖いので、名前は伏せておきます)。

石井 佑一(いしい ゆういち)
37歳。四日市工業高等学校出身。高校3年生からフットサルを始める。ポジションはPIVO(ピヴォ)。株式会社ENEOSマテリアル製造現場チーフ。中堅社員として、若手とベテランの間で右往左往する毎日。

NASPA四日市の最年長。2023年東海一部リーグでの得点王に輝く。得点することへの貪欲さと性格の悪さ(いい意味で)はピカイチ。難しい場面でのシュートが得意。さらに、観客が湧くシュートを打ったときは最高!と、とにかく目立ちたがる癖がある。「嫌いな練習は無い」と言えるほどのフットサルバカ。「どんな練習でもウェルカム」とカタカナ英語を入れてくるところにもバカさを感じる(いい意味で)。長距離を走る、速く走る、高く跳ぶ、俊敏に動くなど苦手なことは数多く、37歳という老いの壁を日々感じている。苦手なことが多くとも、王に輝く37歳。子どもたちとアラフォーに夢を与えている。良くも悪くも若いNASPA四日市。ボールを蹴り続けて30年、このご老体をねぎらってくれる皆の優しさに日々、涙が出そうである。

伊藤 圭都(いとう けいと)
26歳。三重県立四日市中央工業高等学校出身。24歳からフットサルを始める。ポジションはPIVO(ピボ)、ALA(アラ)。消防士。命の危険もある仕事であるが、いつもはお腹いっぱい食べた後の救急車の揺れにやられてる。

フリーのボールを自分のボールにする確率が誰よりも高い。自分の出したパスをチームのメンバーが得点してくれた時には、一人でにんまりしている。終了間際で逆転勝ちすると、よりにんまりしてしまう。シュート練習は嫌いで、「シュートは針に糸を通すようなもの。」と、それらしいことを言い、ごまかしている。さらに、ゴールが小さくて入らないと他人のせいにもしている。ボールをまたぐようにしてフェイントをかける『シザース』が得意だそう。自然とスムーズに相手を抜き去ることも、パスのコースを作ることもできる。初め、シザースを嬉しそうに披露してくれたが、プレー中には一度もシザースを使っているところを見せることはなかった。本当に得意なのかどうか、未だに分かっていない。NASPA四日市は東海一の良いチームだと思っており、彼が出会った中ではダントツ一番のチームであるそう。

久保 貴大(くぼ たかひろ)
18歳。三重県立四日市中央工業高等学校出身。ポジションはALA(アラ)。8歳からフットサルを始める。製造業。新入社員で、4・5月は座学三昧。ものづくりは思っていたよりも大変なのだということを学んだそう。

2024年からNASPA四日市へ入部した、期待の新人。コーナーキックは苦手であるが、スピードと対人の強さが持ち味。オフェンス時には、スピードの緩急を使って相手を惑わせる。さらには球際にも強く、相手との競り合いに負けない自信がある。チームの誰よりも走り回ってボールを追いかけているため、いつ、コートのどこを見ても久保が居るように思えてしまう。相手からボールを奪えるか、ゴールを決められるかはさておき、とにかく走る。ボールを見るとつい追いかけ回してしまう癖がある。ほぼ、テンションの高いゴールデンレトリバーと同じである。「嫌いな練習はありません‼」と平均年齢28歳のチームにピュアな気持ちを取り戻させる。一年目で、まだクールに猫を被っているよう。犬なのか猫なのかどちらかにしてほしい。

松山 竜二(まつやま りゅうじ)
32歳。海星高等学校出身。大学1年生からフットサルを始める。ポジションはPIVO(ピヴォ)。ごみ収集、サッカー・フットサルスクール運営。「人に言われて動かず、自分で考えて動くべし」がモットー。

ピッチの中盤よりも相手のゴールに近いところで、自分がボールをよりキープできることが強み。どんなボールが飛んできたとしても、ピタッとトラップすることが得意。自分のフェイントで相手が逆に動いた時がプレーしていて一番気持ちがいいところ。綺麗なおでこをしているが、ヘディングは苦手だそう。普段から面倒見が良く、チームの盛り上げ役でもあり「おしゃべりPIVO」と呼ばれ愛されている。プレー中には会場内に人一倍おしゃべりPIVOの声が響き渡る。プレー外となると市内におしゃべりPIVO以外、人がいないのではないかと疑ってしまうほど。一言で言ってしまえばそう、うるさい。高校時代にはサッカーで得点王に輝いており、口も足もよく動く蹴球男。体格も良いため、どこにいてもひときわ存在感を放つ。早く自分を超える選手がNASPA四日市に現れてほしいと大口を叩いている。

Photography ______Koki Maegawa

22時からの練習にもメンバーのほとんどが参加し、実業団並の練習内容で日々トップを目指すNASPA四日市。緊張感が常にあり、強さを求める真剣な雰囲気も全員で創り上げる。

『地元』を大切に、自分たちのプレーで四日市を盛り上げているチームである。

STAFF:次、とにかくはしゃいでもらっていいですか?
一同:はしゃぐ…?
大立目:いったれ!!

ワーーーーーーーーーー!!!!

…ワーーーーーーーーーー!!!!
松山:まだいく?
一同:笑
STAFF:(うるさ…)

STAFF:次、カメラを覗き込む感じで!
松山:これもはしゃぐ?
STAFF:はしゃぎます。

ワーーーーーーーーーー!!!!

一同:笑
STAFF:(うるさ…)

松山:シザース得意ってあんなに言っとったのに、全然せえへんやん!
伊藤:笑
STAFF:(確かに。一回も見てない…。)
伊藤:こっからですって!!
※一度もやらずに終了しました。

大立目:全く関係ないけど、山元撮ってもらいなよ。
山元:えぇ!良いんですか?
STAFF:…良いです、いきましょう。
山元:どんな感じでいきましょう?
STAFF:とりあえず、跳んどきますか?
山元:え…。分かりました。いきます。
ーピョーンー
STAFF:めちゃ良いです。もう一回良いですか?
ーピョーンー
STAFF:誰よりも良いの撮れました!!(全然いらんけど)

撮影場所:yuyu futsal park NASPA
ストリートスナップ:四日市市西浦周辺 / 鈴鹿スポーツガーデン周辺

INFORMATION

yuyu futsal park NASPA

〒512-1212 三重県四日市市智積町3359
TEL 059-325-2000
営業時間 10:00〜24:00
URL:naspafut.com