『Starting Now~新しい私へ』について「一歩を踏み出すの」という歌詞についてですが美依紗さんはこれまで多くの一歩を踏み出してきたと思います。勇気の源を教えてください。

清水 勇気の源は、音楽だと思います。どんなに辛い時、不安な時もいつも音楽が助けてくれましたし、寄り添ってくれる一番の存在でした。そういった意味で、いろんな曲に助けられ勇気をもらっていたのが今度は届ける側になれてすごく嬉しく思います。

歌手、ミュージカル俳優、と次々に新しい姿を見せている美依紗さんですが、これからまた挑戦したいことはありますか?

清水 私はまだまだスタートラインに立ったばかりなので、歌手としてもミュージカル俳優としてももっと深みのある表現者になれるように磨いていきたいです。でも挑戦したいことを強いていえば、スカイダイビングにチャレンジしてみたいです。(笑)

ディズニーが好きだとお聞きしましたが、ご自身をディズニーに登場する人物で例えるなら誰だと思いますか?

清水 リトルマーメイドのアリエルだと思います。
アリエルは人間の世界に憧れを抱く女の子で、陸の世界に行きたいという夢を周りがどんなに反対をしても決して諦めない信念の強さを持っています。私も昔、歌手という道を目指していく中で周りには「ほんの一握りだよ」など色々言われましたが、そんな言葉すらあまり気にせず自分の夢にまっすぐ進んできたなぁと。その信念みたいなものはアリエルと似ているなと感じますし、初めて見たディズニーのアニメーションがリトルマーメイドだったので、そこからアリエルに影響されたのかもしれません。

レコーディング風景をTikTokで拝見し、サビにとてもこだわっていたと感じましたが、私生活でも、ここだけはこだわっている事はありますか?

清水 正直こだわりがあるのは歌だけです。(笑)
といっても、すごくこだわりが強いわけでもないんです。音楽面でもそうですが、いろんな人の意見や考え方を知って知識を得たいという気持ちがあります!それが「こだわり」だったりするかもしれないですね。

留学していた時のインタビューを拝見しました。『Home』はその時の心情なども描かれていると思いますが、留学から帰省した際のご家族の反応や留学中に支えられた家族のエピソードを教えてください。

清水 23年間生きてきた中で、留学というのは自分の中で大きな決断、経験でした。楽しいことももちろんありましたが辛いことの方が本当に多くて家族との物理的な距離もあり、なかなか頼ることができませんでした。帰ってきた時に「おかえり」と言われた瞬間に泣いた覚えがあります。それほど自分が生まれ育った「Home」は温かく、帰る場所があるのは当たり前のようで当たり前ではないのだなと改めて気づきました。
そしてこの楽曲の作詞をした一番のきっかけは、昨年11月に父が亡くなったことです。ちょうど歌手デビューをした時期に父の病気が見つかり、忙しい中父や家族との時間を取れずに伝えきれなかった思い、言葉なども歌詞に込めました。

鈴鹿サーキットで国歌独唱をされるにあたって、どのような気持ちで臨みましたか? また、地元の方々とダイレクトに触れる機会だったと思うのですが、反応はどうでしたか?

清水 地元で歌を歌うということはあまりなかったので今回こういった大役を任せられたことにとても感謝しています。国歌独唱は普通の歌よりも本当に難しくて。いつも以上にたくさん練習して挑みましたが、一番は選手の方々を応援する気持ちで力強く歌わせていただきました。

三重県出身ということなので、三重県のゆかりの地を教えてください!

清水 伊勢神宮です。毎年家族で行くのですが、やはりパワーをもらえます。

最後に三重県で発行している本誌の読者の皆さんへメッセージをお願いします。

清水 地元三重が本当に大好きで、これからもっと地元でも歌を歌っていきたいです。応援よろしくお願いいたします!