『Ms.OOJAの、いちばん泣けるドリカム』以来3年ぶりとなるカバーアルバム「流しのOOJA〜VINTAGE SONG COVERS〜」。タイトルからして昭和!ですね。 今回の収録曲12曲はどのように決めたのでしょうか?
Ms.OOJA 「FM NorthWave」でのレギュラーラジオ「サタパン」で札幌に通って今年で9年目になるのですが、行きつけのミュージックバーがあって。そこのマスターがかけてくれるレコードの昭和歌謡を聴きながら飲むのが好きで、次第に自分で歌いたくなってきて。札幌在住のキーボーディストの堀さんという方とゲリラ的にそのバーでライブをしていたんですが、それを「流しのOOJA」と名付けていました。タイトルはそこからそのまま使いました。
選曲もその時に歌っていた曲からセレクトしました。
ライフワークとも言えるカバー曲、今回のアルバムの聴きどころは?
Ms.OOJA 色褪せない名曲たちをMs.OOJAなりに表現しています。毎度カバーは原曲に寄り添ったアレンジにすることが多いんですが、今回もそうしています。
バーで聴いて歌っていた曲ばかりなので、お酒に非常に合うアルバムだと思います。
40代以上にとっては、どの曲も懐かしく、思わず口ずさみたくなるリストですね。 この世代にとっては懐かしいヒットソング、若い世代にとっては新しい出会いなのに、なぜか馴染みやすく癖になりそうな。
Ms.OOJA 私の世代や、その上の方々にはまさにDNAに刻み込まれていると言っても過言ではないと思いますし、改めて名曲たる所以というか、まさに歌いたくなる曲たちばかりなんでよね、歌っていて気持ちがいい。
世界に入り込める歌詞の世界観だったり、印象的なメロディーの作り方、歌手の方々の豊かで魅力的な個性。いろんな要素が合わさって名曲は生まれて、そして歌いたくなるから広がっていく。奥が深いなと思いました。
いま若い世代がTikTokやYouTubeに「昭和歌謡」を多数投稿する「歌謡曲ムーブメント」が起きていますね。 OOJAさんはこの現象をどう受け止めますか?
Ms.OOJA 今は音楽の聴き方の選択肢がたくさんありますよね。手軽に聴きたい時に指先一つで聴けるし、お金もそんなにかからない。その分いろんな音楽に出会う可能性がたくさんあって、時代や世代関係なく自分の琴線に触れるものを自由に探ることができるようになりましたよね。
音楽を生み出す側もどんどんとジャンルレスになって自由になってきているし、誤解を恐れずいうならば、「ちゃんと良いものが評価される」ようになったとも言えます。
そうするともちろん耳も肥えてくるだろうし、そういう方たちが歌謡曲にたどりついて、ムーブメントになってくるのは自然な流れだなと思います。
2011年2月16日のメジャーデビューから満10年を来年2月に迎えますね。 メジャーデビュー10年目を迎えるにあたって、ご自身の中で歌に対しての思いや考え方、これからに向けての構想があれば教えてください。
Ms.OOJA 歌うことがどんどん楽しくなってますし、歌も含めて今の自分が一番好きだと言えます。常に課題はたくさんありますが、それを乗り越えるだけの力も培ってきたと思ってます。信頼できる仲間たちと、支えてくれるおじゃファミたちと、これからも楽しく音楽を続けていくのが目標ですね。どんな時も今の自分が一番好き!って言えるように頑張って行きたいです。
新型コロナによる自粛期間があったかと思いますが、その間はどのように過ごしましたか?
Ms.OOJA 最初のころは自炊などをして楽しんでましたけど、すぐ飽きちゃいましたね。(笑)
Netflixにも入会したんですが、そこにもはまらず…。人間そう簡単には変わらないんだなと知りました(笑)
でも、猫たち(4匹)と毎日一緒に居られてひたすら幸せでしたね。猫に喋りかける回数は増えたと思います(笑)
生の「Ms.OOJA」の歌声を待ち望む声が多いかと思います。今後のスケジュールはどんな予定でしょうか?
Ms.OOJA 10月にバースデーツアーをやる予定です。
感染予防対策をしながら安全に楽しんでもらえる場所を作れたらと思っています。
Ms.OOJAさんの地元、三重県四日市市から発行している本誌の読者に向けて、メッセージをお願いします。
Ms.OOJA 地元四日市のみなさん、大変な時期ですが、お互いに頑張って乗り越えていきましょう!
そしてまた来年に延期になってしまった「TADAIMA LIVE vol.7」で笑顔で再会できる日を楽しみにしています。